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きろく

読んだもの見たもの買ったもの記録。BL漫画多めになるので苦手な方はご注意ください。

【BL小説感想】おとぎ話のゆくえ / 一穂ミチ

ついに小説に手を出した。
漫画だけで精一杯だから出さないぞ〜と思ってたんだけど、出しました。出してよかった

一穂ミチ先生は、昔好きだった竹美家らら先生検索かけたら挿絵メインで今活動されてる?というところから知りました。とりあえず最初はお仕事系というよりストーリメインぽいのから攻めてみよう…と思ってこれを選択。

あらすじ

ふらりと東京を出て、北の地方都市へと流れついた来杉隼人。そこに未だ息づく「お殿様」の存在に驚き、ばかばかしいと嘲って町の人たちから眉をひそめられるが、彼らが慕う若様―高校生の野衣湊にはどういうわけか懐かれてしまう。 
殿…!?って最初びっくりしたけど、ご先祖様ね。
家も家族もない根無し草の隼人と田舎で周りから縛られている湊。性格も生い立ちも全く正反対の二人が出会うお話です。


-----------以下ネタバレあり-----------

感想

ところで根無し草キャラってなんでこんなにいいんですかね?私大好きなんですよ…!某少年誌の銀髪の人とか根無し草(元だけど)じゃないですか。いつふらりと姿を消すか分からない…もうその設定だけで泣ける

湊は最初から隼人を気にいる?というか物珍しくて近付くんだけど、隼人はほとんど相手にしていなかったのを、段々と心を開いていく過程がとても丁寧に書かれています。

二人がお互いの気持ちを自覚しあった瞬間に訪れる別れの気配。

「世が世じゃなくてよかったよ。出会うことだけはできた。」
この一文がすごい好きだ!!ものすごく切ない、もどかしい気持ちになった。隼人の性格や生い立ちを考えるとこんな風に思えることなんてきっとこの先ないんじゃないのかな?と…。

結局湊が会いに来るんですが、ここは都合よすぎだなー??ってなっちゃいました。あんだけの思いで離れたのに!!意外と早くくっついたな!!!あの決意とは!!!?

まー、うん。ハッピーエンドがいいですもんね。いやいや。いいんですよ。京都いいよね。酒蔵たくさんあるしね。

と、最後の方投げやりだけどすごく面白かったです。切ない心理描写がすごい胸に響きました。
根無し草キャラが大切な守る人が出来て、ふらっとどこかに行きたいなと思いつつ、横で寝ている顔を見たらまーいっか、てなる感じ。最高ですよね。あー。癒された。

まとめ

初BL小説でした。ものすごく当たりじゃないでしょうか…!クセのない文章で読みやすかったし、程よく切なく程よく胸キュン…!私みたいに普段BL小説読まない人にめちゃくちゃオススメです。
ちなみにこのあとすぐ一穂先生の他作品を購入しました…。BL小説の沼がもうそこに来てる〜。