【BL漫画感想】ひだまりが聴こえる / 文乃ゆき
―――あいつ、耳聴こえねーの?
難聴せいで何かと誤解を受け周囲とうまく馴染めない大学生の航平は、いつしか人と距離を置くようになっていた。
そんな時に出会った同級生の太一。バカみたいに明るい性格で思ったことを何でも口にする彼から「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」と言われ、航平はその言葉に心底救われて……。
友達以上、恋人未満。太一との出会いが航平を変えていく。
感想
- 絵
初コミックス？らしいですがめっちゃ綺麗です。
安定してる！線の細めのふわふわっとした絵。特に感情を露わにした時がとてもイイ。泣き顔なんてぐっときた。
- お話し
中学生の頃に急に難聴になり性格が内向的になってしまった航平と、明るくておバカだけど真っすぐな太一が出会うお話。
前半は割と暗めなんですが（やっぱり題材が題材なので、そこそこ嫌なヤツが出てくる）太一が出てくるとパッと明るくなる。なんていい子なの…！そんな太一も両親は離婚→再婚でおじいちゃんに引き取られているという生い立ち。
ずっと暗い部屋にいたのに、太一に出会ったことによって明るい日差しが見えてきた描写なんてすごく素敵でした。
絵も話もどちらかというと心が洗われるような感じなんですが、まあ出てくる女どもが腹立つ。
航平の耳が悪いというのを知って「私小説の主人公みたい！」っていう女の子はもう顔グーパンで良かったんじゃない？
ちなみにBL要素はあんまりないです。最後の方にちらって出てくるけど、急だな？と感じるぐらい。あとがきで「BL誌なのでBLの要素を入れないといけなかった」のようなことを描いているので、正直そんな急ぎ足で入れるならなくても良かったかなー？とも思ったけど。
でも続編が今月末（kindleは６月中旬・・・）に出て少しは発展するのかな？それはそれで楽しみー！電子書籍タイムラグ解決してくれー！！！！
- エロ度
勿論なし。片鱗もなし。続編もなしでお願いしたいぐらいなしでいい。
- オススメ度
★★★★☆（BがLしてる漫画が読みたいんじゃあい！って方はどうだろう・・・）
まとめ
なんか切ない系が読みたいな～と思ってて見つけたんですが、切ないだけじゃなくて航平と太一にすごく愛着の湧く漫画でした。話が面白くてもキャラクターに魅力がないと面白くないもんね。なので続編でまたこの二人が見れるのはすごく楽しみ！
【BL漫画感想】イベリコ豚と恋と椿。 / SHOOWA
- 作者: SHOOWA
- 出版社/メーカー: 海王社
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: コミック
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あらすじ
不良のくせにゴミ拾い活動する集団「イベリコ豚」……地元じゃ有名なイカレた連中が「ポイ捨てしただろ」と俺にイチャモンつけてきた。やってもねぇ罪をなすりつけられて一触即発の雰囲気になった時、現れたのが奴らのリーダー通称「イベリコ」。コ イツがなかなか男気のあるヤローで、俺はすっかり惚れちまった。ところが急にイベリコが「二度と俺の前に姿を現すな」と衝撃発言をしてきて……！？ BL 界の革命児SHOOWAが贈るヤンキー受ロミジュリラブ！
なんでイベリコ？気になって仕方ないんだけど、全く触れないもんだから…。
前半は表紙前二人（入江×椿)の話で、後半からは後ろ二人(源×吉宗)の話です。(この二人に関しては丸々一冊の続編あり)
感想
- 絵
基本的にうまい。綺麗な少年誌より。ただ所々荒い。特に大コマ荒い。でもうまい。モブの顔が適当なんだけど特徴あって面白い。入江の髪の光り具合？が気になる〜〜。
- お話
ほぼギャグ。でも根本はシリアスかな？ツッコミ不在です。
二人のために屋上にヤリ部屋作ってあげるぐらいにはファンタジーなので、下ネタファンタジー系嫌いな人はどうだろう…。私もえっ？と思ったけど絵があっさりしてるので大丈夫だったかな。あと受けが男らしいのでそれも良い。
入江×椿に関してはもうちょっと色々描いてほしかったかな〜。今のところ2話だけで続きがないので…(脇の方でイチャイチャしてるけど)
源×吉宗はしっかり描いてくれてるので面白い。
源→吉宗で体は許してくれるけど付き合ってはくれない。悪魔！って言ってるけど、付き合わない理由は途中で挟まれる「目覚めの日」ていう吉宗の過去話でなんとなく理解できる。
ちなみにこれはギャグ一切なし。最初吉宗って分からなかったからびっくりするレベルでシリアス。ライトBL好きな人からしたら胸焼け起こすんじゃないでしょうか…。私はヤクザとかアウトローな話好きなのでありがとうございますだけど。
この話で一番イケメンなのは彫師のおにいちゃんですね。
惚れた！(全然BL関係ないです)
しかしBLの雀荘は怖い。普通の雀荘もあるはずだから！多分！知らないけど！！
- エロ度
普通にあり。でも絵があっさりなのでそんなにエロくない。
- オススメ度
★★★★☆(ツッコミ不在大丈夫なら…)
まとめ
楽しく読めました。ギャグパートより、吉宗の過去話のシリアス、痛さ具合がすごい好きだったので、他の作品も読んでみようかな？
続編はまた感想書きます。
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ちゃんとレビューぽく書こうとしたんだけど、レビューになってるかな？タイトルも変えたいんだけど、何がいいかなー？語彙力欲しい！言葉のセンスほしい！！ない！！！！
育児奮闘中アラサーがBL漫画にハマったブログとかでいいんだろうか。BL漫画レビューのブログの人たちのタイトル、みんな逸品すぎて羨ましい。
【音楽】最近聴いてるもの（2016/5~）
子供産んでから殆ど聴いてないに等しいけど、聴いてるものまとめ。
Alicia Keys - In Common (Lyrics Video)
少し前のR&Bってイケイケなものが多かったけど最近こういうダウンビートが多くて嬉しい。めっちゃ好き。
STUTS - Pushin' (Official Trailer)
KID FRESINO、JJJ、PUNPEEがfeatなので聴いたらとてもいい。
MPCプレイヤー。
「夜を使いはたして feat.PUNPEE」
めちゃくちゃアーバンで秋の夜長に合いそう！（まだ夏にもなってないけど）
これはもうだいぶ長いこと聴いてるな！
１０代SUPERCAR好きすぎたので、頑なに聴かなかったんだけど、やっぱり私はナカコーが歌うと泣いてしまう…（ILLで歌った時も泣いた）。ああ、やっぱり好き。たまんないね。
あとはT.M.RevolutionのBEST聴いて夏感じてます。
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BL感想と他って分けた方がいいかな？分けるとたぶん続かないし、どうせ記録用だしいいかな。気分害する人がいたらさっさとひっこめます。
【漫画感想】亜人 / 桜田画門
- 作者: 桜井画門
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/05/06
- メディア: Kindle版
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アニメ化、映画化とすごい人気ですね。
ちなみに私は
「まーーーた普通に過ごしていた主人公が人外だってわかって迫害されてうだうだ悩んで戦う系か〜」
と若干うんざり気味で読んでなかったんですが、
(この手の話が嫌いなんじゃなくて多すぎて)
LINE漫画で1巻無料だったので読んでみたら…
やだ面白い。
えっ、面白い。
今まで読まなかったの後悔したぐらい面白い。次の日には8巻まで集めてましたo(^_-)O
-----------以下ネタバレあり-----------
事故にあって亜人だとわかった圭。
すぐに旧友のカイと逃走するんですが、何がこの良かったて、圭の冷静さ。
今まで普通に暮らしていた主人公があるきっかけで、人ではない何かになる。というのは寄生獣・ARMSや最近だと進撃の巨人・東京喰種あたりでも描かれていることで、
なんとまあ主人公みんなうじうじうじうじうじうじ悩む。
いやいいんです！別にいいんです！いいんだけど、もう割と見飽きたその展開はッ！
ここまで冷静な主人公今までいた！？ってぐらい冷静ですよね。
めちゃくちゃ頭のキレる主人公なんですが、妹から言われる通り性格はクズ。
というか合理的。
多分今までの漫画だと後々に出てくる中野が主人公で二番手が圭なんだろうな〜。主人公の熱血お人好しぶりに振り回されて対立しながら少しずつ人間らしくなる…みたいな。
田舎にいた時なんてお前本当に主人公かよってぐらいなんもしてなかったもんね。ある意味現代っ子らしいニューエイジなヒーローじゃないでしょうか。
あと敵対する佐藤さんがまあラスボス感すごい。
転送のとこなんてゾクッとした…！シリアルキラーすぎ！！！
どうやって倒すんだろう…。展開が見えない。戸崎さんすぐ死にそう。
今のところ（８巻）
・服役中のカイが助けに来る？
・中野がまだIBMを出せていない
ので、この二つがキーポイントにはなるんだろうけど。早く続き読みたーい！！
所々皆川亮二っぽさが出てきて（アメリカ軍人最強説やら表情の描き方やらギャグの入れ方やら）皆川先生大好きな私としてはとても嬉しい。スプリガンとARMSがとても読みたくなった。
【BL漫画感想】おはようとおやすみのそのあとに / 波真田かもめ
おはようとおやすみとそのあとに (4) (フルールコミックス)
- 作者: 波真田かもめ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: コミック
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【再読】
TOP｜COMICフルールというBLWEBコミックサイトで掲載されてた漫画。
4巻で完結です。初コミックで4巻ってすごいね！
絵も話も安定してます。
ただ受けの伊介が度々女の子に間違われるくらい見た目が女の子なのでそういうのが苦手な人は苦手かな。
私もどちらかというと苦手なんですが話がしっかりしてるのと、割と性格は男の子っぽいので読めました。
-----------以下ネタバレあり-----------
自分の働くお店の前で立っていた伊介を見て一目惚れ(女の子だと思い)した開人。
アルバイトの張り紙を見ていたので採用するんですが、男だし生意気だし愛想ないし。でもなんか気になるぜっ…！てとこはまあありきたりというかセオリーというか。
ものすごく目新しいことのあるストーリーではないんですが、とにかく癒される。
この漫画、マイナスイオン出てる。
話が始まって割とすぐくっつくので、4巻と長いですがどちらかというと2人の成長ストーリーでもあるかな？
伊介は大学でプロジェクトマッピングの勉強をしていて、開人はいずれ自分の店を開くためにイタリアへ修行をしに行くことになる。
「さみしがってるヒマはない 開人には開人の おれにはおれの やるべきことがある」
「誰の為でもない 自分の人生だ」
「だけど きっとつながるって信じてる それは2人の為の未来だ」
開人がイタリアに行くと決心して伊介に告げるんだけど、これが少女漫画だったら1巻丸々引っ張ったでしょう。
泣いて喚いて友人に叱咤されて最後は笑って、
ってもうええわーい！！！てなるところをサラッとまとめてます。
基本的にこの漫画、サラッとしてるんですよね。
2人が男同士でずっと一緒にいるために親に嘘をつき続けると決心する話や、開人の母親の話や、そこそこ重い題材なのにサラサラッと。
軽く書いてるわけではなくて、読んでて気持ちのいい感じにうまくまとめて描いてくれてます。
あとまっっったく嫌なヤツ出てこない。
廣乃と瞬も最初当て馬っぽく出てくるけどみんないいヤツ。
実際こんないい人ばっかだといいんですけどね。
絵も話もさっぱり！そして甘々！だけど甘すぎない！
ある2人のカップルの日常を覗き見してる感じ？(きのう何食べた？のBLバージョンかな)
癒してくれるカップル漫画が読みたい人にオススメ！ゲスいクズいの好きな人には物足りないかな！私はどっちも好き。
【映画感想】青い春
ここで急にBL漫画以外の(しかも映画)感想。ちなみに腐った目線では全く見てません。まじでまじで。
最近よくシャッフルで音楽聴いてるんですが、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「赤毛のケリー」が流れてきて、あ！青い春観たい！！！！となり観ました。１０年以上ぶりです。（マジで時の流れ早すぎんだけども）
![青い春 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P20JHKAHL._SL160_.jpg "青い春 [DVD]")
高校生の頃に観たんですが、あまり映画にそこまで興味がなかった時で、きっかけは松田龍平にハマったからなんですね。ハマったのは中学生の頃から新選組が好きで、新選組題材の作品を見てて、行き着いたのが「御法度」。大島渚監督の遺作ですね(みうらじゅんしか出てこねえ)。まぁ、衆道。ていう話です。すいません覚えてません。
そんなこんなで、松本大洋知らない、ミッシェル、ブランキー知らない高校生の私が急にこんなアウトロー映画観ちゃったわけですが、強烈に焼き付きました。
多感な歳の頃に観たっていうのもあるんだろうけど…。
まーーー、九條役の松田龍平演技すっげえ下手くそ。下手くそなのになんなのこの魅力。タバコを押し付けあうシーンなんてたまったもんじゃない。新井浩文演じる青木も、前半は特にパッとしないのに後半からがスゴイ。
学校のトップなのにそれに対して興味を持たないどこか醒めた九條、そんな九條に業を煮やす青木。
甲子園で負けてヤクザの先輩について行く木村のシーンがなぜか忘れらんない。
雪男が個人的に好き。
何者にもなれそうで何になればいいのかも分からなくて、思春期特有の心の中のもやっとしたもの。ただのヤンキー映画ではないのがこの映画の魅力なんだろうなあ。
観た後に漫画読んだんだけど内容を完全に失念。。。映画とは違ったのは覚えてるんだけど。リボルバーも観た。銃を手に入れちゃって3人でわちゃわちゃして海に投げる？とかだったけ？あんま覚えてない。
原作付きの映画でここまでファンのいる作品も少ないんじゃ？あまり邦画見れてないからなんとも言えないけど。
とりあえず最近のすぐ実写化しちゃうのにはウンザリなのよ〜完全に芸能人のプロモーションじゃん！みんな同じ俳優ばっかだし！！映画を作るために俳優を使うんじゃなくて、俳優を売るために映画作ってんのかな。つまんないね。
あ、愚痴で終わっちゃった。
【BL漫画感想】スメルズライクグリーンスピリット / 永井三郎
スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A (POE BACKS) (ポーバックス Be comics)
- 作者: 永井三郎
- 出版社/メーカー: ふゅーじょんぷろだくと
- 発売日: 2012/05/24
- メディア: コミック
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スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B (POE BACKS) (ポーバックス Be comics)
- 作者: 永井三郎
- 出版社/メーカー: ふゅーじょんぷろだくと
- 発売日: 2013/04/24
- メディア: コミック
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ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子から“ホモっぽい”とイジメを受けていた。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れて女装するだけ が心の拠り所となっていた。ある日、三島は屋上で自分が以前失くしてしまった口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃してしまう。かれはこっそ りと三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていたのだった……。
ずっと気になっててようやく読めました。タイトル見る感じで、退廃的な話かと思ったんだけど(私のオルタナ=地下でギターかき鳴らしている)(そのまんま)意外にコメディ要素もちまちま入りつつなのですっきり読めました。いや、読後ずどーんときたけどね！
BL漫画枠ですが、BLというより狭い田舎に住むマイノリティな彼らたちの痛々しくもある青春劇とでも言えばいいのかな？男の人でも読めると思うよ。
私は放浪息子を思い出した。
